— Case 04 / 食品卸売業
となりのAI実装エンジニア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 |
| 事業 | 食品卸売業 |
| 従業員 | 50〜100名 |
FAXと電話の注文を、
AIがそのまま受注データに。
食品卸の仕事は、毎日の受注と在庫の管理で成り立っている。取引先から注文を受け、在庫を確かめ、出荷し、足りなくなる前に仕入れる。どれも欠かせない仕事だが、その多くがいまも人の手と経験に支えられている。
長野県で食品卸売業を営む同社も、その一社だった。課題は「受注」と「発注」の両方にあった。
- 受注の手入力と突合に追われる
取引先からの注文は、いまもFAXと電話が中心である。受注担当者は届いた注文を一件ずつ手で入力し、間違いがないようダブルチェックをかけ、さらに在庫と突き合わせる。この作業だけで毎日数時間が消え、受注担当は手一杯の状態だった。
- 勘に頼る発注
発注量は、担当者の経験と勘に頼って決めていた。読みが外れれば欠品が起き、慎重になりすぎれば在庫が積み上がる。欠品と過剰在庫を行ったり来たりする状態が続いていた。
受注の入力に時間を取られるほど、在庫や発注を落ち着いて考える余裕はなくなる。二つの課題は、互いに影響しあっていた。
同社が選んだのは、月額制でエンジニアが実装まで伴走する「となりのAI実装エンジニア」である。取引先に注文方法を変えてもらうのではなく、いまの注文の受け方のまま、社内の処理をAIで置き換える方針をとった。
まず、届いた注文をAIが読み取り、そのまま受注データに変換する仕組みをつくった。担当者が一から入力する作業が、AIが作ったデータを確認する作業に変わる。
受注データと在庫がつながったことで、欠品のおそれがある品目をAIが自動で知らせられるようになった。欠品が起きてから慌てるのではなく、起きる前に手を打てる。
さらに、過去の実績と季節による動きをもとに、AIが発注量を提案する仕組みを加えた。担当者は提案を見ながら最終的な判断をする。経験を捨てるのではなく、データにもとづく提案を経験で確かめる形である。
- 受注入力の手間をおよそ6割削減
注文が自動でデータになることで、受注入力にかかる手間はおよそ6割減った。毎日数時間かかっていた作業から、受注担当者が解放されつつある。
- 在庫が安定
AIの発注提案に近づけるだけで、在庫の波が小さくなった。欠品と過剰在庫の行き来を抑えられるようになった。
- 欠品が前もって分かる
欠品のおそれは自動で知らされる。起きてから気づくのではなく、前もって手を打てるようになった。
受注・在庫・発注は、ひとつながりの仕事である。入口の受注をデータに変えたことが、在庫の見通しと発注の判断まで変えていった。
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